無人島シネマ

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1613. PITY ある不幸な男

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引用元:pity.jp

この映画を観るまで知らなかった言葉「ミュンヒハウゼン症候群

 

他人からの愛情や関心を得るために、嘘や自傷を繰り返す障害

 

18世紀に実在したプロイセン貴族、ミュンヒハウゼン男爵(「ほら吹き男爵の冒険」の主人公)にちなんで命名されたという

 

 

注目を集めたくて「話を盛る」くらいのことは誰しもあるだろうけれど、大きな不幸に見舞われた時に、周囲からの親切や施しに対して「感謝以上の喜びを感じて、それを維持しようとする」となると問題になるのだろう

 

 

本作の主人公は「代理ミュンヒハウゼン症候群」(自傷ではなく、自身の子供などを傷つけることで周囲の関心を得ようとする)に該当しそうな中年男性

 

いつもスーツに身を固め、ギリシャで弁護士として勤勉に働く男は、10代の息子と立派な家に住み、裕福な生活を送っているが、妻は事故に遭い昏睡状態が続いている

 

彼の一日は、朝起きてベッドで妻を想い泣き、上の階に住んでいる女性が焼いてくれたケーキを受け取ることで始まる

 

クリーニング屋ではいつも妻の症状を尋ねられ(「危篤状態が続いている」といい代金を値引いてもらう)、会社では秘書から心配される毎日

 

ところが、ある日、妻が奇跡的に意識を取り戻し、劇的に回復する

 

 

 

2018年のギリシャポーランド映画

 

周囲から同情や親切を受けることに「ある種の快感」を得て、そこから抜け出せなくなる感覚は理解できるけれど、妻の回復を喜べない理由についてはいろいろと考えてしまった(彼が事故を起こした張本人なのか?と最初は想像した)

 

過剰な承認欲求(弁護士として成功していながらこれ以上何を望むのか?)とか背徳感なども思いつくし、実際にそういうことに起因しているのだとは思うけれど、その進行を防ぐことが出来なかったのは、、、

 

これ以上書いてしまうと明らかなネタバレになってしまうので、この辺りで

 

 

明日は、久しぶりに中川龍太郎監督作品をご紹介

 

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