
東京国際映画祭では観逃してしまったので、一般公開初日に鑑賞
「ミッドサマー」のアリ・アスターが監督したA24作品、、というだけでシニカル過ぎる作品だろうとは予測していたけれど、主演がホアキン・フェニックスということもあって、いそいそと劇場へ
時は2020年
世界中がコロナで大騒ぎしていた頃のアメリカ・ニューメキシコ州にある小さな町エディントン
息苦しいロックダウンの隔離生活を強いられ、住民たちの不満と不安は爆発寸前に陥っている中、保安官のジョー(ホアキン・フェニックス)は、IT企業誘致で町を救おうとする野心家の市長テッド(ペドロ・パスカル)とマスクの着用をめぐる小競り合いから対立する
単純ながら正義感の強いジョーは、怒りに任せて突如として(家族にも相談しないで)市長選に立候補してしまうする
ジョーとテッドの諍いの火は周囲へと燃え広がり、SNSはフェイクニュースと憎悪で大炎上する事態に
一方、ジョーの妻ルイーズ(エマ・ストーン)はカルト集団の教祖ヴァーノン(オースティン・バトラー)の扇動動画に心を奪われ、陰謀論にのめり込んでしまう
コロナで騒ぎ始めてから約6年後の今、冷静に振り返ってみると如何にも可笑しくて愚かな騒動ではあったけれど、当時は先の見えない中で、皆が「良かれと思って」バラバラに行動していた
「効率的に動くために今はしばらく様子を見よう」と自重する国民の比率が(比較的低かったと思われる)アメリカでは、相当のストレスだったのだろう
それにしても、コロナ過に右往左往する民衆だけでなく、IT企業誘致がゲームチェンジャーになると安易に飛びつこうとする市長や、BLM運動に熱を上げる白人の学生たち、不安を煽るカルト宗教にまで、延々と続く風刺攻撃に終盤は少し呆れてしまった(A24らしいけれど、、)
明日は、三人の女優の迫真の演技に唸ってしまう作品をご紹介