
引用元:warnerbros.co.jp
2006年、クリント・イーストウッド監督によるアメリカ映画ながら、キャストは渡辺謙、二宮和也らの日本人により、言語もすべて日本語によるもの
1944年の6月、戦況は悪化の一途をたどる中、陸軍中将の栗林(渡辺謙)が硫黄島に到着する
栗林は、アメリカ留学の経験があって、西洋の文化、また彼らの軍事力もよく理解していて、精神論を振りかざすこれまでの上長が続けてきた体罰を禁止することなどで西郷(二宮和也)ら、部下の信頼を得ていく
また、根拠に乏しい、場当たり的な作戦を、根本から見直し、変更することで絶対不利な状況から希望を見出していく
そして、それから60年以上経った2006年、調査隊が硫黄島の地中から、栗林や西郷らが家族に向けて書いた、数百通もの手紙を発見する
日本人監督による戦争映画にはない客観性が新鮮だった
日本の戦争映画が陥りがちな、人間の描き方のワンパターンさ、また迫力を優先しすぎる撮影などを、バランスのとれた娯楽(表現微妙ですが)作品として完成させている
その分、日本人にとっては、洗練さと同時に、ある種の物足りなさを感じさせる気がするという意味で、内容的にはアメリカ人に向けた作品だろう
映画の製作国についてはできるだけ本文中に記載し、タグにも表記するようにしているけれど、「この作品に全然関係なさそうな国だよなあ」とブツブツ言いながら記載することも
その作品のロケ地や出演者の国籍などに関係なく出資していれば基本的には製作国になるのだろうけれど、クリント・イーストウッドの名前を前面に出してワーナー・ブラザースが配給していても、日本語でこのキャストだとアメリカ国内でいくらも回収できないのでは?
と余計な心配をしてしまうけれど、調べてみると製作費の約3.6倍の興行収入を上げており、ウチ約7割が日本からという
いち映画ファンとして、日本が国際共同制作に積極的でない状況は理解しているし、現時点ではもっと増やしてほしいとも思わない
しかし、海外の成功例をみる度に(映画製作も国際的な産業構造、資金調達や流通手段の変革などに左右される以上は)近い将来、構造的に孤立しないためにも場数を踏んでおく必要があるのだろうと思う
明日は、2023年公開のモノクロ映画をご紹介