
引用元:shochiku.co.jp
数学以外のことにはまったく関心が無いどころか、世間知らずの常識知らず
唯一の例外は珈琲で、医者から控えるように言われていても、何とか理由を付けて何杯もおかわりする始末
そんな夫を30年間支えてきた妻の節子(淡島千景)はもちろん、市役所に勤めている娘の登紀子(岩下志麻)も、いろいろ文句は言いながらも父を尊敬している
実は、登紀子は戦災孤児で、血の繋がりはない
同じ役所に勤めている竜二(川津祐介)との結婚を考えており、母の了解は取り付けたものの、父には言えないでいた
一方の竜二も、実家が何かと格式に拘る老舗の墨屋で、変り者の父と血の繋がりの無い娘ということで、家族の了解を得られないでいた
そんなある日、尾関に好かれようとした竜二は、尾関がいつも近所のミルクホールで野球中継を観ていることから、ポータブルテレビを買ってプレゼントしようとする
ところが、(野球も好きではあるけれど)珈琲の飲むために足を運んでいた尾関は、「こんなものが家にあったら、珈琲が飲めなくなるだろう!」と竜二を怒鳴りつけてしまう
映像からは、普通の定食屋のような店に見えるけれど、ミルクホールについて調べてみると、
明治30年に神田で始まった、牛乳や軽食を提供する飲食店で、日本政府が(日本人の体質改善を目指して)牛乳を飲むことを推奨したこともあって、明治後半に多くのミルクホールができ、地方都市にも明治40年頃に普及したという
主な客層は学生で、牛乳の他にも清涼飲料や食パン、カステラ、ミカン、豆菓子、スープなどを庶民的な価格で提供した 菓子のシベリアは、ミルクホールから広まったと言われている
という風な説明があるけれど、「シベリアって何?」と、疑問が止まらなくなってしまう
羊羹やアンコをカステラに挟んだお菓子がシベリア↓

鑑賞中、岩下志麻と淡島千景の、今では見られない(?)タイプの、気取らない上品さに魅了されていた
岩下志麻を知ったのは「極道の妻たち」だったので、あまりの印象の違いに(同一人物として)結び付けられなかったくらい
ふたりの出演作に加えて、渋谷実監督作品もまだまだ観ていないものが多いから、これから楽しみたい
明日は、とことんツキの無い女性の物語をご紹介