
年明けの1月12日の閉館が決まった新宿シネマカリテにて
「これが最後の作品になるかもな」と思いつつ(恐らくまた来るだろうけれど)鑑賞
マドリードで年老いた父と暮らすルシア(マレーナ・アルテレオ)
勤めていた会社が横領事件で倒産してしまい、それを機にタクシー運転手に転身する
物騒なエリアまで運転させる怪しいカップルや、口論する夫婦など、個性豊かな乗客からの刺激を受けながら日々を過ごすルシアだったが、彼女はかつてオペラ「トゥーランドット」のアリア「誰も寝てはならぬ」に導かれるようにして出会った謎めいた男性に、今でも思いを寄せていた
その男は、ルシアの上の階に住む隣人で、自らをトゥーランドットに登場する王子になぞらえて「カラフ」と名乗るも、出会ってから数日で姿を消してしまった
ルシアも自信を姫に重ね合わせながら、いつか彼が自分のタクシーに乗り込んでくることを夢見る
後半は予想外の展開が加速していき、驚きのエンディングへ
どの国でも「他人の不幸は蜜の味」的な思考があるけれど、スペインのそれはひと際ブラック、なのに陰湿さが無くて面白い
久しぶりに「人生スイッチ」を観たくなる
ちなみにシネマカリテは地下にある劇場
観終わって階段を上がると、新宿駅前の雑踏に映画の余韻がかき消されていく感じが好きだった
明日は、身勝手なサラリーマンの覚醒(?)を描いた作品をご紹介