無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1544. 宝島

 

最寄りの映画館で久しぶりのレイトショー

 

返還前の沖縄に興味があって、前から観たいと思っていながらも、上映時間が191分(最近、観たい映画がたいてい長い、、)ということもあってスケジュールが合わなかった作品

 

土曜日のレイトショー、エグゼクティブシートで1,500円というお得感

 

 

 

 

戦後まだ7年しか経っていない1952年の沖縄

 

戦争で約4分の1の県民が亡くなり、米軍統治下で苦しい生活が続くだけでなく、酔った米兵による乱暴にまで耐えなければならない屈辱的な毎日

 

そんな中、米軍基地を襲撃して物資を奪い、困窮する住民らに分け与える「戦果アギヤー」と呼ばれる若者たちがいた

 

リーダーのオン(永山瑛太)は、物資で貧困を救うだけではなく、学校を作って子供たちが読み書きをできるようにしたり、抜本的に庶民の生活を建て直す大きな戦果を求めていたが、幼馴染で弟分のグスク(妻夫木聡)にはそこまでのビジョンも無く、オンの背中を見ながら憧れていた

 

ある夜、襲撃に失敗し、米兵たちに追われながらも何とか基地から逃げ帰ったグスクたちだったが、オンはそのまま消息不明になってしまう

 

 

それから数年が経ち、グスクはオンを探し出すために刑事になり、恋人のヤマコ(広瀬すず)はオンとの約束を守り学校の先生に、そして弟のレイはヤクザの下っ端としてオンの消息を辿っていた

 

 

 

米軍との交渉ができるわけでもなく、日本政府からも見放され、生きていくのが精一杯という中で、何を信じてどう生きていけば良いのかわからない焦燥感が伝わってくる

 

もし同じ環境に居たとして、将来を考えて真面目に生きるという選択はとてもできなかっただろうな、と思えた

 

 

 

ちなみに戦果アギャーとは「戦果を挙げる者」という意味

 

倉庫に保管してある物資を盗んでおいて「戦果」とは勝手な解釈だけど、戦争に負けて悔しい思いをしている中で、憎きアメリカから奪った物を、生活に苦しむ民衆に分け与えるヒーロー的な感覚に近いものがあったのだろう

 

 

明日は、フランスのエスプリが詰まった50年代の名作をご紹介

 

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