
引用元:amazon.co.jp
1998年の作品
ヒット作「ファーゴ」の次とあって、シリアス路線を継続かと思いきや、得意のコミカルなクライムサスペンス
舞台は1991年のロサンゼルス
デュードと名乗っている、ジェフリー・リボウスキ(ジェフ・ブリッジス)は、無職で仲間とボウリングをすることと、ホワイトルシアン(ウォッカ・ベースにコーヒー・リキュールに生クリームを加えたカクテル)を飲むのが好きな男
ある日、買い物から帰ると待ち構えていた二人組の男に襲われ、便器の水に顔を浸けられた上、自慢のラグにオシッされてしまう
一体何が起きているのか状況が掴めないデュードだったが、どうやら同姓同名の富豪(その男から金を取り返すはずだった)と間違われたらしく、それに気づいたふたりは渋々諦めて部屋を出て行く
ボウリング仲間のウォルター(ジョン・グッドマン)とドニー(スティーブ・ブシェミ)に事の顛末を話し対策を練ったデュードは、ラグの損失を取り返すべくリボウスキ氏宅に向かう
そこは立派な豪邸で、リボウスキ氏は財団を所有する富豪だった
会う前に秘書の男(フィリップ・シーモア・ホフマン)から散々リボウスキ氏の功績を説明された後にご対面となるも、デュードの虫の良いお願いを一蹴するだけでなく、無職のデュードが社会に貢献していないことを詰り、追い出してしまう
帰りがけ秘書の男に「リボウスキ氏に気に入ったラグを持って帰って良いと言われた」と嘘をつき、一枚を丸めて小脇に抱え退散しようとしたところ、プールサイドでペディキュアをつけているリボウスキ氏のトロフィー・ワイフ、バニー(タラ・リード)を見かけ話しかける
それから数日後、秘書の男から電話があり「ラグの件はもういい、大事な話があるから至急来て欲しい」と呼ばれ、バニーが誘拐されたことを知らされる
そして犯人と思われる男たちの顔を見ているデュードに身代金を渡す役を務めて欲しいという話に、デュードは夫に黙って大きな借金を作ってしまったバニー自身による狂言誘拐を疑いつつも、高額な報酬に惹かれOKする
こうしたコミカルなストーリーながら戦争が至る所に影響している作品
デュードはかつて反戦活動をしていたが今は唯の怠け者という設定で、相棒のウォルターは退役軍人でデュードによくベトナムの話をしては口論になる
”もうひとりの”リボウスキ氏は、朝鮮戦争で足を負傷し車椅子に乗り、自堕落な生活を送るデュードを罵倒する
そしてテレビからはイラク戦争の映像が流れる
戦争に対するメッセージは込められていないものの、戦争によって人生を大きく左右された登場人物たちを描くことがテーマなのでは、と思わせるストーリー
コーエン兄弟(本作ではふたりで脚本を担当)の作品の中ではそれほど話題にならないけれど、ファンならば観ておきたい一本
明日は、久しぶりに新宿ピカデリーで観た作品をご紹介