
引用元:eiga.com
原作は山田風太郎の「棺の中の悦楽」
大して働く気の無いサラリーマンの篤(中村賀津雄)の元に、学生時代に家庭教師をしていた時の教え子の匠子(加賀まりこ)から、結婚式の招待状が届く
これにショックを受ける篤だったが、その理由は、彼が匠子に対して密かな恋愛感情を抱いていただけでなく、彼女の為に殺人まで犯したからでもあった
二人が知り合う会う数年前、匠子がまだ小学生の頃に、ある柄の悪い男から暴行を受ける
世間体もあり、警察に通報もしない彼女の両親は、それ以来男から脅迫を受けていた
そうした中、家庭教師として匠子の家庭と親しくなった篤は、ある日両親からその仲裁を頼まれ、預かった金を持って男に会いに行く
男に金を渡し、当面の脅迫から逃れたものの、「この調子では、近いうちにまた金を無心される」と思った篤は、男を追って汽車のデッキから突き落とし、殺してしまう
それから暫くして、速水と名乗る男(小沢昭一)が突然自宅にやって来て、篤の犯行を目撃したと言う
「バラされたくなければ、この金を保管するように」と、トランクを指さしながら告げる
その金は、速水が汚職により得た金9800万円で、これから自首する彼のオツトメが終わったら、ここに取りに来るという話だった
速水の言葉通り、彼が自首し逮捕された記事を新聞で確認した篤だったが、ここまでして助けた匠子が別の男と結婚すると知り、自暴自棄になった篤は、ずっと手を付けていなかった金をつかってしまう
バーのホステス、女医、街娼、、篤は次から次へと女に大金をつぎ込み、彼女たちの身も心も手に入れようとする
そして、速水の刑期が終わる10日前のこと、刑務所で速水と一緒だったという江城(小松方正)から、速水が獄死したことを知る
日本的な正義感の脆さというべきか、その曲解というべきか、篤という男の行動と思考回路の破綻が、何とも映画的で、何とも大島渚らしい
明日は、海外赴任の大変さが少しわかる映画をご紹介