
引用元:amazon.co.jp
世界中のベーシストにとってのヒーロー、ジャコ・パストリアスの生涯を追ったドキュメンタリー
2015年のアメリカ映画
学生の頃にベースを始めた自分にとっては技術的に遠すぎて、とても「憧れの存在」ではなかったけれど、彼が参加したアルバムを聴いているだけで(同じベースという楽器でありながらまったく別次元で鳴っている音楽として)楽しかった
ちなみにベースを弾いて良かったと思えることに「バランスよく音楽を聴けるようになった」ことがある
バンド形態の音楽を聴く時に、ヴォーカルとギターとピアノくらいしか聴かない(他の楽器も聴こえてはいるけれど旋律を意識して記憶に残すような聴き方とは異なる)のが普通だと思うけれど、ベースラインだけ取り出すような感じで聴けるようになるとアンサンブル的な楽しみがグッと拡がる
そんな中で、ジャコのベースはその旋律だけでなく、奏法や音色あらゆる面でこれまでに聴いたベースとは異なるもので、唯々圧倒されるように聴いていた
彼のお陰で食わず(聴かず)嫌いだったフュージョンというジャンルも聴くようになったし、その影響で愛聴アルバム(ミュージシャン)も増えた
本作では、ジャコの余りに短いキャリアについて、ウェザー・リポートのメンバーを始め、レッチリのフリーやブーツィー・コリンズ、ジョニ・ミッチェル、サンタナ、ハービー・ハンコックなど錚々たるミュージシャンが語っている
優れた天才ベーシストとしての賛美だけではなく、ドラッグや家族問題で精神的に不安定になり時には酷い演奏をすることもあったことなど、ネガティブな側面についても触れられている
ステージでの演奏シーンや幼少期からの(ホームビデオで撮影された)プライベート映像などもあり、彼の生活が演奏に影響を及ぼした様子もよく伝わってくる
晩年(といっても30代前半)の彼が酒やドラッグに溺れ淋しい最期を迎えたことは、彼の音楽を聴き始めた頃に雑誌「SWITCH」で読んだ
読んだのは随分昔のことなのに、山本容子によるジャコの銅版画の挿絵と共に、鮮明に記憶に残っている
明日は、後期イーストウッドの代表作をご紹介