
引用元:shochiku.co.jp
学生の頃から、ヤリ手代議士の鬼塚(志村喬)の世話になっていた犬丸(佐野周二)は、今も彼の元で働いている
内気ながら従順な働きぶりで、周囲からは「腰巾着」と揶揄われていたが、犬丸自身は(同僚たちのように器用に立ち振る舞えるわけでもなく)気にしていない
そんな犬丸のことを、親しみを込めて「ドッグさん」と呼ぶ、鬼塚の秘書・花輪(淡島千景)は、その奔放な性格で鬼塚にうまく対処しながら、犬丸に好意を寄せていた
ある日、競争の激しい東京での生活は自分に向かないと、犬丸は「会社を辞めて、故郷の北海道に戻らせていただきます」と鬼塚に告げるも、犬丸を自分に都合よく使うことしか頭にない鬼塚は、
「それなら、私の故郷・伊予の相生町で暮らすといい 北海道はまだ寒いからね」と、機密文書を暫く預かるという仕事も与え、ひとまず犬丸を四国に行かせる
思いの外、相生町での生活に馴染んだ犬丸は、周囲からも先生と呼ばれ、慕われていく
周囲の人間にもそれぞれ思惑があり、犬丸はここでも都合よく使われてしまうが、本人には「慕われている」という感覚もあって、不思議に思いながらもつき合いを深める
因みに、「てんやわんや」の語源は、「てんでん」(各々)+「わや」(無茶苦茶)の合成語らしく、まさに相生町の人たちの思惑に通ずる
途中、現地の人の台詞が聞き取れないことや、自宅の庭にある大木を夜中に切り落とされてしまう風習、また饅頭の大食いや、どんな出来事も賭け事にしてしまうことなど、犬丸にとって、驚きと好奇心がいつまでも続く様子が面白い
クライマックスが、地元の祭りと重なるのは(ストーリーとして)月並みな印象ではあるけれど、自然で上手な展開
明日は、ジム・オルークの音楽にシビレる作品をご紹介