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国内では3月20日に公開された映画「教皇選挙」が話題になっている
評判も良さそうだったので、近いうちに観に行こうと思っていたところ、4月21日に教皇フランシスコ死去のニュースが入り、その後は週末のチケットは完売が続き、ついには劇場鑑賞を逃してしまった
ローマ法王の逝去により、コンクラーヴェと呼ばれる後任者を決める選挙が行われることになる
すべてのカトリック教会の最高司祭であるローマ教皇を、枢機卿(すうききょう)による投票で決定するこの手続きは、ラテン語の"cum clavi"(鍵がかかった)という表現に由来することが示す通り、昔から他国の干渉を避けて秘密裏に行われてきた
全世界のカトリック教徒が見守る中、当初予想されていた枢機卿ではなく、まったく無名のメルヴィル(ミシェル・ピコリ)が新しい法王に選出される
ところが、ベランダからの就任演説を大勢の市民が心待ちにしているというのに、いつまで経っても新法王は登場しない
重圧に耐えられなくなったメルヴィルは、自室に閉じこもってしまったのだった
困ったヴァチカンの事務局は、高名な精神科医(ナンニ・モレッティ)を呼び、カウンセリングさせるも、その効果も無く、やがて周囲が眼を離した隙に、街中へ逃亡してしまう
他とは比べられない程の、歴史と権威のある「大事な決め事」であっても、それを受け止めるのは、ひとり(生身)の人間
「何の罪もない人が、どうしても避けたい重圧を受け入れなければならない」という残酷な行為が、あくまでも祝い事として進行していく滑稽さ
コンクラーヴェが行われている最中、殆どの枢機卿が「私にはなりませんように」と祈ってるシーンには、「PTAの役員選出みたいだなあ」と、ほっこりする
日本語の「根比べ」の語源かもしれない、と一瞬思ったけれど、もちろん関係は無い
明日は、韓国のスリラー映画をご紹介