無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1481. 歩いても 歩いても

引用元:amazon.co.jp

 

15年前に事故で他界した、兄の命日

 

再婚した妻のゆかり(夏川結衣)と、その連れ子のあつし(田中祥平)と三人で、バスに揺られて帰省した良多(阿部寛

 

年老いた父(原田芳雄)と、母(樹木希林)のふたりで住んでいる実家は、父が地元の町医者をやっていた診察室もそのままの状態

 

良多の姉ちなみ(YOU)夫婦とその子供たちも来ているが、この夫婦は、何とか親を説得して、実家を二世帯住宅に改装しようと企んでいる

 

 

医者として跡継ぎになるハズだった兄と比較されてきたこと、また常に自分の価値観でしかモノを見ない父親への反発で、居心地の悪さを感じている良多

 

今は失業していることを隠し、男にとって仕事が最も大事だと考えている父親の前で、重要な仕事が立て込んで忙しいフリをする

 

再婚して間もなく、両親にも慣れていないゆかりは、母親の余計なひと言に過敏に反応し、連れてこられた感しかない息子は愛想も無い

 

大の大人が一日くらい仲良く出来ないのか?

 

とも思うけれど、ここに集まるまでの、長い期間の色んな想いを、それぞれが抱えて来ている、という見方も出来るのかもしれない

 

 

 

観る前はわからなかったタイトルの意味

 

観ると「なんだ、そういうことか」と思うけれど、そこに絡むシーンでは、それでずっと「私は働いたこともないから」と、弱いフリ(?)をしていた母が、突然毒を吐き、医者だと威張ってきた父を絶句させる

 

「人って怖いなあ」

 

と思うし、「普段の生活から、誠実に接するべきだな」とも

 

 

東京物語」は、両親が上京するけれど、本作は子供たちが実家に帰って来る

 

昔の名作と比較するのも難しいけれど、仕事や子育てに忙しい夫婦が、如何に親に接するのか、という点において、どうしても比べて考えてしまう

 

映画作品として楽しめる「東京物語」に対して、本作の「家族や親子の面倒臭さ」には、リアリティがあり過ぎて、実際に帰省してひと悶着あったような気になってしまう(笑)

 

夏川結衣が出演している映画は、これまでいくつか観たけれど、今回改めて素晴らしい俳優だなと感じた

 

 

明日は、出勤したら部長が死んでいて、課長が失踪していたOLの映画をご紹介

 

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