無人島シネマ

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1468. 焼肉ドラゴン

引用元:twitter.com

 

時は1969年

 

翌年に大阪万博を控え、高度経済成長で活気づいた日本

 

何もかもが新しく、キレイになっていく中で、大阪にあるこの街は別世界の様に戦後のままだった

 

「焼肉ドラゴン」を営む龍吉(キム・サンホ)と妻の英順(イ・ジョンウン)は、互いに再婚同士の夫婦で、それぞれの連れ子、静花(真木よう子)、梨花井上真央)、美花(桜庭ななみ)と、彼らの子供の時生(大江晋平)の6人で暮らしていた

 

気の短い彼らは、いつも言い争いが絶えず、またすぐ近くに伊丹空港があることから、飛行機の騒音もあり、常に騒がしい中で暮らしていた

 

そんなある日、皆は、結婚届を役所に提出して戻ってくるはずの梨花と、その夫になる静花の幼馴染の哲夫(大泉洋)を待ち構えていたところ、梨花が鬼の形相をして戻ってくる

 

聞けば、役所の職員の物言いに腹を立てた哲夫が暴れ、結婚届を出すことは叶わなかったという

 

 

 

家を建てた場所は国有地という理由で、立ち退きを命じられたり(龍吉曰く、戦後すぐに知り合いから買い上げた)、時生が学校で虐められたりという不幸や、日々の暮らし向きにも、「在日」という理由で不当な扱いを受けてきたことは理解できるけれど、哲夫が仕事に就けないことや、静花の怪我など「関係ないこと」までも結び付けて嘆いているように映ることに、途中までイライラした

 

それでも逞しく生きていく家族を観ているうちに、そのイライラは治まり、「彼らは、こういう生き方(スタイル)なんだ」ということが次第に分かってくる

 

その辺りの、家族の暮らしぶりにリアリティを生んでいるのは、圧倒的に夫婦(キム・サンホとイ・ジョンウン)の存在感で、キャスティング的なバランスも素晴らしい

 

 

ラストシーンでの、それぞれの身の振り方に、家族で一緒に暮らすことの大切さと、それぞれがやりたいことの追及を天秤にかけることは、本当に難しいなと感じた

 

 

ところで開催中の大阪万博は、前回から半世紀以上も経ったこともあって、その盛り上がりは比べるべくもないだろうけれど、日増しに行きたくなってきた(やっぱり見ておきたい建築物も多いし、、)

 

 

明日は、有名なアメリカン・ニューシネマをご紹介

 

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