無人島シネマ

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1467. 国宝

 

話題の映画「国宝」を観てきた

 

公開されて、「早く観なきゃ」と思いつつ、175分という長さもあってスケジュールが合わず、またあらすじを読む限り「さらば、わが愛/覇王別姫」みたいだなあ(だけど同じような感動には至らないだろうなあ)、という不安から先延ばしにしていた

 

 

ところが最近、李相日監督が、「国宝」を手掛けるにあたって「さらば、わが愛/覇王別姫」から影響を受けたことを公言してることを知り、俄然劇場で観たくなった

 

 

 

長崎の任侠の一門に生まれた喜久雄(吉沢亮)は、15歳の時に抗争で父を失ってしまう

 

その際に、地方興行で来ていた(しかも喜久雄の父にその面倒をお願いしていた)上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎(渡辺謙)は、身寄りを亡くした喜久雄を引き取る

 

半二郎には喜久雄と同い年の息子・俊介(横浜流星)がいたこともあり、ふたりは半二郎から厳しい歌舞伎の英才教育を受ける

 

その成果も、また興行主である梅木(嶋田久作)の後押しもあって、ふたりは早々に人気役者となる

 

ところがある日、半二郎は主演する舞台が始まる数日前に交通事故で重傷を負う

 

そして彼は周囲からの激しい反対を押し切り、自身の代役に息子の俊介ではなく、半二郎を指名し、病室で稽古を始める

 

 

 

日本の歌舞伎と中国の京劇、そして共に50年もの期間を描いた作品という大きな共通項を持ちながらも、文化大革命など国や時代の大波に翻弄される「さらば、わが愛」と、ふたりの若者とその周囲を深く描いていく本作は大いに異なる印象

 

本作は、むしろ「昭和元禄落語心中」に近いものを感じた

 

観終わってみれば、あっという間の175分

 

普段は観客のマナーが気になることが多いけれど、満席の観客が長時間を集中して観ていたことには驚いたし、作品の力を感じた

 

 

李相日監督の「フラガール」や「悪人」、「怒り」も観直したくなった

 

 

 

明日は、逞しい在日家族を描いた作品をご紹介

 

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