
引用元:gundermann.jp
主人公のゲアハルト・グンダーマン(アレクサンダー・シェーア)は、昼間は炭鉱で重機を操縦する労働者、夜は自作の曲をステージで披露するシンガー
東ドイツでの苦しい暮らしの中でも、望みを失わない彼の歌は、同じように抑圧された生活を送っている人たちに支持されていたが、グンダーマンはシュタージ(東ドイツの秘密警察)に仲間の情報を提供していた
時は流れ、東西ドイツが統一された1990年代
グンダーマンは、シュタージに協力していた事実を、バンドメンバーに告白し、同様にステージの上から観客にその事実を告げる
シュタージについては、以前「善き人のためのソナタ」の中で少し書いたけれど、最盛期には人口の1割以上の構成員及び協力者を抱えていたという
東西ドイツ統一後には、クラスメイトや会社の同僚、近所の住民や家族の中にも通報者がいた事実が判明し、精神的に支障をきたす人が多く発生したという
グンダーマンの場合は、追い詰められて密告を始めたわけではなく、組織の理想に共鳴して始めていること、また統一後にその事実をカミングアウトしたこと、その際に(近しい人たちに向かって)謝罪でも説明でもなく、自己弁護に終始していて、とても感情移入できる人物ではないけれど、こういう人物の頭の中では(民衆の心情を代弁するような歌を披露していたことも含めて)筋が通っているのだろうな、と思った
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