無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1408. 影の車

引用元:hulu.jp

 

東急(田園都市線藤が丘駅から、バスで数分離れた住宅地に住んでいる浜島(加藤剛)は、旅行会社の係長として忙しい日々を送っていた

 

妻の啓子(小川真由美)も、自宅でフラワーアレンジメントの教室を始め、他にも団地の奥様たちと一緒に牛乳の価格高騰に反対したりと慌ただしく、最近は自然に夫婦の接点が減っていたが、啓子の方はまだ子供を諦めているわけではなかった

 

そんなある日、浜島はバスの中で、昔千葉で暮らしていた時の知り合いの泰子(岩下志麻)から声を掛けられる

 

偶然の再会に、その時は挨拶程度の会話で終えたものの、翌週再びバスで会った泰子から、彼女の自宅に立ち寄るよう勧められ、食事をご馳走になる

 

泰子は、数年前に夫と死別し、今は保険の外交員の仕事をしながら、ひとりで6歳になる息子の健一を育てていた

 

奥様たちとの交流ばかりで、自分の話を一切聞いてくれない妻に比べ、優しく接してくれる泰子に惹かれる浜島は、それ以来頻繁に泰子と健一の家に通うようになり、人見知りの健一も徐々に自分に懐いている様に感じられた

 

ところが、時々自分を非難する様な目を向けてくる健一に、浜島は驚きと落胆、そして幼い時の自身を重ね、恐怖を感じ始める

 

 

 

鑑賞しながら「小説の方はもっと〇〇なのかな」などと想像しながら楽しめた

 

松本清張のストーリーの肝としては、健一の不遇と浜島の幼少期がオーバーラップするところだから、浜島が中心の話であるべきところを、映画になると岩下志麻の存在感によって重心が変化しているのかもしれない

 

個人的には、1970年の田園都市線の様子や、そこからバスで離れたエリアが、如何に何にもない場所だったのか知ることができて良かった

 

 

明日は、吉永小百合が殺人犯を演じた作品をご紹介

 

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