
引用元:amazon.co.jp
原題は「Oranges Sanguines」(そのまま、ブラッド・オレンジの意)
冒頭の数分間、ダンスコンテストの審査員たち(中年の男女6名)による審議中の会話は、本作を象徴するシーン
多様性を意識しながらも、高齢者や障害者の参加者に対する容赦ない個人的な見解の応酬が、何ともストレスフル
厳しい意見を交わすことには何の問題もないけれど、(映画の中での)フランス人による会話になると、すべての台詞に、侮蔑、抗弁、嫌味、傲りのいづれかが含まれているのでは?と思わせる
もちろん、言論の自由はあるけれど、昭和のお母さんなら「そんなこと言わないの!」と一喝しそうな発言が延々続く
そのダンスコンテストに出場している老夫婦は、借金苦に陥り、銀行から(家を売却して小さなアパートに引っ越すよう)警告を受けている
子供たちにも頼りたくない夫婦は、コンテストで優勝し、賞品の車を売って借金を返そうと目論んでいた
経済担当大臣は、海外に口座を作っていることがマスコミにバレてしまい、公表される前に何とか揉み消そうと画策していた
そんな中、ひとり夜道を運転していたところ、車が故障してしまい、近くにある住宅を訪ね、工具を借りようとする
つき合っている彼との関係を進展させたい少女は、ある夜、変質者に拉致されてしまう
男が眠ってしまった隙に、両手を括られていたテープを剥し脱出するも、興奮した少女は、制裁を加えるために、男の自宅に引き返す
という何とも気になる3つのストーリーが、交互に描かれていくオムニバス
所々、グロいシーンもあるけれど、ブラックなユーモアの効いた面白いオムニバスだった
明日は、ミニシアターの経営はどこも難しいのだなと痛感する映画をご紹介