引用元:amazon.co.jp
北穂高滝谷を登っていた三人のパーティーは、一人が足を滑らせ転落したことで、ザイルで結ばれていた二人目も引っ張られ宙吊りになってしまう
転落した男性は大学教授の滝川(小沢栄太郎)、そして宙吊りになったのはその妻・彩子(若尾文子)、そして二人分の重さを支えていた最後部の男は仕事上滝川と付き合いのある製薬会社の幸田(川口浩)だった
幸田はその重みに耐えられず、手から血を流していた
これ以上二人を支え続けることは難しいと思った、ちょうどその時、彩子がナイフでザイルを切り、夫の滝川は崖下に落下、彩子は幸田に引き上げられる
死んだ滝川に500万円の保険金が掛けられていたことから、事件は世間の関心を集め、マスコミ各社はこぞって妻の彩子を追いかける
注目の裁判では、検事は彩子に殺意があったとして有罪を主張、一方で彩子の弁護士は、自身の(そして幸田の)命を守るためのやむを得ぬ判断として無罪を訴える
そして、判決の行方も、また世間やマスコミの関心も、「彩子と幸田は男女の関係にあったのか」という点に注がれる
円山雅也の小説「遭難・ある夫婦の場合」が原作
類似点は限られるものの、韓国映画「別れる決心」を連想してしまった
明日は、ブラックユーモアのあるフランスのオムニバス映画をご紹介