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カウリスマキ監督、初期の作品
近年の「街のあかり」や「希望のかなた」といった、情緒溢れる作品と比較すると、やはりプリミティブというか、エッジが効いているというか、ロックなプロレタリアート作品
時間も69分と短く、駆け抜けるように観終わってしまう
マッチ工場で働くイリス(カティ・オウティネン)は、同居する母(エリナ・サロ)と継父(エスコ・ニッカリ)が、彼女の稼ぎをあてにして働かないので、給料のほとんどを家に納めていた
料理までイリスの担当で、母たちは黙って食べるだけ
特別可愛くもないイリスは、ディスコに行っても、男性から誘われることもなく、退屈で単調な毎日を送っていた
ある給料日の帰り道、洋品店のウィンドーに飾られたドレスを気に入ったイリスは、思い切って購入し帰宅する
給料袋の中身が少ないことに驚いた母と継父は、買ってきたドレスを身に着けているイリスの部屋に行き、継父は頬を引っ叩き、返品するように言う
イリスは、ドレスを着たまま家を飛び出しディスコに行き、声を掛けてきた男(ヴェサ・ヴィエリッコ)と飲み、彼のアパートで夜を明かしてしまう
すっかり入れ込んだイリスは、半ば強引に男を自宅に招いて両親に会わせるも、男から「一晩限りの遊びだったから、勘違いするな」と冷たく対応される
しかし、その直後に妊娠したことが判り、イリスは男に「好きじゃなくても構わないから、子供の面倒はお願いしたい」と手紙を書く
フィンランドの街並み、自宅やレストランの様子からは、60年代の設定?と思ってしまうほどに質素
退屈で割の合わない日々を送るイリスが、やっと見つけた細やかな楽しみに裏切られてしまう過程を観てしまうと、その後の復讐シーンでは必然的に応援してしまう
明日は、昔の彼女に会いに行く映画をご紹介