無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1368. 時の翼にのって / ファラウェイ・ソー・クロース!

引用元:amazon.co.jp

 

ベルリン・天使の詩」の続編

 

ベルリンの壁崩壊前の前作では、天使ダミエル(ブルーノ・ガンツ)が人間社会に入り込む様子を描いたのに対して、本作では壁の崩壊後のベルリンを舞台に、ダミエルの相棒・カシエル(オットー・ザンダー)が人間社会に入って行く様子が描かれている

 

 

ダミエルと別れ、下界を見下ろすカシエル

 

東西統一されたものの、人々の暮らしは落ち着かず、様々な問題が起こっていたベルリンの街を眺めているうちに、自身も人間として生活したいと思い始める

 

カシエルは、大義は成されたものの、達成感よりも虚無感の入り混じった複雑な心境のゴルバチョフ旧ソ連書記長(本人)の様子を眺めていたが、バルコニーから誤って転落した少女を救ったことで、念願叶い人間として暮らし始める

 

ところが、人間社会の様々な悪徳に身を染めるようになったカシエルは、堕天使エミット(ウィレム・デフォー)に誘惑され、危険な仕事に手を出してしまう

 

 

 

既に影響力を失っていたとはいえ、現役の政治家だったゴルバチョフが、本人役で出演している(本作の3年後に大統領選に立候補するも落選している)

 

本人が描いた通りにペレストロイカを進められなかった(国内での評価は驚くほど低い)けれど、志を持った偉大な政治家だったと思う

 

 

明日は、ヒッチコック作品をご紹介

 

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