
引用元:ciatr.jp
数あるヒッチコック作品の中でも、冷戦時代の東ドイツが舞台ということで、お気に入りのひとつ
2018年に、ベルリンやライプツィヒなど、旧東ドイツの街を訪れるきっかけを作ってくれた作品
アメリカの原子物理学者マイケル(ポール・ニューマン)は、学会に出席するため、秘書であり婚約者のセーラ(ジュリー・アンドリュース)と、コペンハーゲンに向かう
ところが目的に着く前に、東ドイツから届いた機密文書を読んだマイケルは、学会への出席をキャンセルし、数日東ドイツに行くと言い出す
ろくに説明もせず「大丈夫だから、コペンハーゲンで待っていろ」と言うだけのマイケルに不安を感じたセーラは、マイケルを追って東ドイツに入る
東ドイツの諜報員グロメク(ウォルフガング・キーリング)から機関長のゲルハルト(ハンスイェルク・フェルミー)を紹介されたマイケル
マイケルが東ドイツに亡命することになると、それはアメリカで開発の進んでいた核兵器、ガンマ5の共産圏への情報漏洩を意味していた
あまりの衝撃と怒りからマイケルに「売国奴」と叫ぶセーラは、それでも彼への愛情から東ドイツを去ることができない
そんな中、東ドイツ側の目を盗んでマイケルは、タクシーで街中から郊外を抜け、ある農場に辿り着く
農場にある屋敷で、ある男と接触していたマイケルだったが、密かにバイクで追走してきたグロメクに、その現場を見つかってしまう
愛する男が、機密情報を共産国に漏洩する最低の男なのか、或いは何か特別の事情があるのか、と揺れ動くセーラの様に、観客は最後までハラハラさせられる
大方サスペンス映画でありながら、こうした気持ち程度の恋愛要素も加えて、エンディングに絡めてくる辺りは、安定のヒッチコック品質
革ジャンを着て、真黒なバイクに跨ったグロメクの姿が、あまりにも(他の映画や漫画に登場する様な)ゲシュタポのイメージ通りで笑ってしまう
明日は、久しぶりにフランソワ・オゾン監督作品をご紹介