
引用元:yahoo.co.jp
渋谷区猿楽町(さるがくちょう)
駅で言うと東横線の代官山
個人的には馴染みのない、オシャレ店の多いエリアという印象
そんな猿楽町にある(全然オシャレじゃない)アパートに住んでいる駆け出しのカメラマンの小山田(金子大地)は、作品を抱えて売り込みに行った雑誌社の編集者に
「何が撮りたいの? 作品にパッションを感じないよ」
と酷評されてしまう
見込みも無さそうだからと、小山田が帰ろうとしたところ、「インスタの写真を撮って欲しいという読者モデルがいたなあ」と、酷評したことへの若干の罪悪感のある編集者から聞き、読モのユカ(石川瑠華)を紹介される
駆け出しで無名な者同士、リラックスした雰囲気で撮影も進み、出来上がった写真は各方面から評価される
ユカに惹かれた小山田の告白で、ふたりはつきあい始めるも、どこか壁を感じてしまうユカに、小山田はモヤモヤしていた
働き始めて数年の若者の、仕事や恋愛への葛藤を描いた映画は数多くあるけれど、この年齢独特のリアリティに溢れた、共感度の高い作品
同じ様に駆け出しのふたりではあるけれど、カメラマンとモデルという職業、そして鈍臭いタイプなりの愚直さでキャリアを築いていく小山田と、焦りからとはいえ判断を誤る毎に壊れていくユカには、本質的で決定的な違いを感じてしまう
ユカの方が成功していた可能性も普通にあったのだろうし、何とも残酷な差ではある
組織に属する社会人には、高額な案件を任されたり、大勢とチームワークを発揮する機会があるけれど、言ってみれば小山田とユカは個人経営者
失敗しても他人に迷惑が掛からないという意味ではプレッシャーは少ないけれど、その失敗は誰も尻拭いしてくれず、焦りと絶望を繰り返しながらの毎日だろう
そんなふたりの「箸にも棒にも掛からない」状態から一刻も早く抜け出そうと、必死でもがく様子がリアルに伝わって来る
明日は、観るのが辛くて何度か中断した邦画をご紹介