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「粘土のお面」より かあちゃん、というのが正式なタイトルになるのだろうか
随筆家、豊田正子の自伝小説「粘土のお面」が原作
時は1949年(昭和24年)
東京の曳舟にある三軒長屋に住んでいる、ブリキ職人の由五郎(伊藤雄之助)
手に職のある真面目な男ながら、不景気の影響で仕事が無く、もう十日以上も家でゴロゴロ
家賃もずっと滞納している上に、方々に借金しているせいで、年の瀬というのに、新年を迎える準備もできないでいた
困り果てた妻のお雪(望月優子)は、娘の正子(二木てるみ)に「父親が怪我をしてしまい、年を越す金も無く困っている」という嘘の手紙を書かせ、得意先の邸宅に行かせ、何とか借金をして正月を迎える
ところが正月が過ぎても仕事は無く、借りた金も底を着き、子供たちは小遣いどころか、満足に食べることさえできないでいた
そんな正子にとって、唯一の希望は、近所の駄菓子屋の二階に下宿している、担任の木村先生(北沢典子)だった
若くて美しい木村先生から褒められたくて、正子が頑張って作った美術の課題である粘土のお面は、賞を獲ったものの、両親からはすこぶる不評で「こんな気味の悪いお面をウチに飾るな」と叱られてしまう
その後、由五郎に仕事が入っても、逃げられたり、賃金をごまかされたりで、一向に家計は潤わない
とうとう家の電気も停められて(電線を切られて)しまい、家族はローソクで生活を続けた挙句に、夜逃げをするけれど、女性(お雪と正子)の明るさもあって、希望を失わない
貧しい時に、やりくりしたり、頭を下げたり、励ましたりするのは女性で、男性は絶望して塞ぎ込んだり、酒に逃げるというのは、古今東西同じなのだろうか?
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