
引用元:yahoo.co.jp
その昔、車でアメリカ横断をした時には、朝からハイウェイを走って、夕方に着いた街のモーテルに泊まり、暗くなってからは近くのレストランくらいまでしか運転しない、という毎日だった
50-60マイルで7-8時間のドライブなら約400マイル(約640kmになるから、東京から岡山の距離になる)
もちろん途中で何度も寄り道したけれど、ある程度事務的に「ひたすら移動する日」を作らないと、永遠に辿り着けないので、魅力的なスポットが無い州(失礼!)では、移動に専念した
東海岸で400マイルなら、州を3つくらい進むことができるけれど、一番の難関テキサス州は、一日走ってもまだテキサス州(笑)
しかも、隣のルイジアナ州のニューオーリンズからダラスに入り、途中アマリロという田舎町に寄って(何台ものキャディラックが畑に埋まっている場所が見たくて)、ニューメキシコ州に抜けたので、テキサス州で3日くらいかかった
とにかく大きな州、そして、何も無い景色が延々と続く印象
枯草が玉のように丸まって地面の上を転がっている、タンブルウィードを見た時と、道にアルマジロがいた時には、妙に納得してしまった
時は1920年代、ヴァージニア州にある名家の元に、テキサスで大きな牧場を営んでいるベネディクト家からビッグ(ロック・ハドソン)が、馬を買いにやって来る
気性は荒いけれど魅力のある馬を気に入り、満足な買い物ができたビッグだったが、食事中に次女のレズリー(エリザベス・テイラー)から、「テキサスはメキシコから奪った土地だ」などと絡まれてしまう
最初はムッとするも、レズリーという女性の気の強さと美しさに惹かれ、やがて二人は結婚する
レズリーは、59万エーカー(東京ドーム 5万個分?)もの土地を所有しているベネディクト家にやって来たものの、地元と違い緑の無い土地に、召使いたちを酷い扱いをすることや、男性が優先される習慣に馴染めずにいた
ベネディクト家に奉公しているのはメキシコ人だったが、ひとりだけビッグの姉ラズ(キャロル・ベイカー)に気に入られていたアメリカ人の青年、ジェット(ジェームス・ディーン)は、ビックと折り合いが悪く、煙たがられていた
そんなある日、ラズがレズリーの実家から買ってきた馬から落ちて亡くなってしまう
彼女の遺言により、ベネディクト家の土地の一部がジェットに与えられたが、これを快く思わないビッグは、倍の値段で買い取ろうとするも拒否されてしまう
その後のジェットの成功と、ベネディクト家の斜陽、そして子供たちの自立
何ひとつ自分の思い通りにならないと嘆くビッグと、翻弄されながらも子供たちを育て上げるレズリー、そんなレズリーに憧れを抱き続けながら成功と同時に破滅の道を進んで行くジェット、そして保守的な父親に反抗する息子と、ジェットに引き寄せられていく娘
彼らの30年間を描いた、テキサスの大河ドラマ
何と言っても、エリザベス・テイラーの魅力が圧倒的
ずっと名前と(晩年の)写真でしか知らず、最初に観た出演作が「サイコティック」という異色作だったので、本作を観てようやく納得することが出来た
そして本作は、撮影終了から1週間後の1955年9月30日、公開前に交通事故で亡くなったジェームス・ディーンの遺作でもある
彼の三作しかない出演作品の中でも、ひときわカッコ悪い(しかもくたびれた中年男まで)役を演じていることもあって、その後の役者としての大きな可能性が垣間見られるのが、何とも残念
邦題の複数形、意図が無いのであれば今からでも直すべきでは?
明日は、久しぶりに台湾映画をご紹介