
引用元:amazon.co.jp
サム・ロックウェルとケイト・ベッキンセイルが共演した2009年のアメリカ映画
「東京物語」を下敷きにしたジュゼッペ・トルナトーレ監督の「みんな元気」(1990年)のハリウッド・リメイク
時と場所(国)が変われば、小津安二郎の世界がこういうストーリーになるんだ
と素直に感心してしまった(トルナトーレ監督作を鑑賞した時にはまだ小津作品を知らず、そして東京物語のオマージュだったことも知らなかった)
四人の子供を持つフランク(ロバート・デ・ニーロ)
子どもたちはオーケストラの指揮者、ダンサー、広告会社のエグゼクティブ、そして画家として成功し、デンバー、ラスベガス、シカゴ、ニューヨークと各地に散らばっている
電線部材の工場を定年退職し、家庭を切り盛りしてきた妻とも死別したフランクは、これまで積極的に関わってこなかった子供たちに会いたいと思い、実家でのバーベキューに誘う
ところが子供達には家庭があったり、手放せない仕事を抱えていたり、フランクに知らせたくないこともあってバーベキューはキャンセルされてしまう
一見、かなり冷たい子供たちに描かれているけれど、殆どの嘘には口実が用意されていて、その理由が「ずっとフランクが子供たちに向き合ってこなかった」ことに辿り着く辺りはいかにもアメリカ的
東京物語は、1950年代の日本ということもあるのか「親に責任がある」という風に描かれるシーンは見当たらない
またイタリア版にもアメリカ版にもちょっとした「救い」が用意されているところに娯楽作品としてのサービス精神を感じる
とはいえ日本でもイタリアでもアメリカでも(成人した子供と親の関係は)万国共通のテーマになるのだろう
親の世代としては、(子供たちの世代が抱える問題など)変化を黙って受け入れる覚悟が、子供の世代としては、せめて親が訪ねてきた時くらいは(抱えている問題や責任を数日放って)一緒に過ごす覚悟が大事なのだろうけれど、それがなかなか出来ないからこその映画作品
明日は、タランティーノに認められた監督の作品を紹介します