引用元:mihocinema.com
原題は「Affiction」(苦悩、その原因)
監督は「タクシー・ドライバー」のポール・シュレイダー
ニューハンプシャー州の北部にある、雪深い田舎町
警察官のウェイド(ニック・ノルティ)は、父親のグレン(ジェームズ・コバーン)と二人暮らし
幼い頃から父の暴力に怯え続け、気が付いたら自身も妻に同じことをして家を出て行かれ、弟も町を出て大学教授になっていた
ある雪の降る日、州の組合幹部が鹿狩りの最中に事故死する
当初は誤って発砲したものと思われていたが、異変を感じたウェイドは独自に捜査を始める
父親役のジェームズ・コバーン(「荒野の七人」、「大脱走」に出演)のアル中も、暴力性も、最低の人間性も、まったく改善されていないのに、同居を続けている哀しさ
体力的な優劣で逆転し、それ程脅威ではないこと、別居する生活能力もないこと、散々文句を言い合いながら互いに依存していることなど、複数の理由があるのだろうけれど、楽しみも少なそうな雪の田舎町での「どん詰まり感」がヒシヒシと伝わって来る
それにしてもニック・ノルティ、、、「48時間」から15年経っているとはいえ、同一人物とは思えない容姿に、役作りへの執念を感じさせる
明日は、オーストラリアで起こった事件をベースにした映画をご紹介