無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1188. 長いお別れ

引用元:yahoo.co.jp

 

二年前に観た映画を再び鑑賞

 

父の昇平(山崎努)が70歳になったということで、いつもの様に誕生日会を開こうと、夫の仕事の関係でアメリカに住む長女の麻里(竹内結子)と、地元でランチ販売の事業を始めた次女の芙美(蒼井優)が集まる

 

母の曜子(松原智恵子)から事前に「伝えたいことがある」と聞いて来たふたりは、何事かと思っていたが、それは昇平が認知症になったという話だった

 

常にその症状が出るということではなく、中学校の校長まで務めた厳格な昇平らしく振舞うこともあれば、家に居るのに「そろそろ帰る」と言い出すことも

 

誕生日会も終わり、それぞれ日常生活に戻るも、芙美のランチ販売はまったく軌道に乗らず、麻里は英語の苦労だけでなく、反抗的になる長男に対しても無関心の夫に不満を募らせていた

 

心配な父の面倒は母が看ていたが、症状は日々進行し、ついにはスーパーで商品を万引きしてしまう

 

 

 

 

最初はタイトルの意味がわからなかった

 

チャンドラーの「長いお別れ(ロング・グッドバイ)」の影響で、ハードボイルドな印象が頭に浮かんでしまうけれど、本作の「長いお別れ」の意味は、認知症は時間をかけて症状が進み、周囲のことをゆっくりと忘れていく、ということを表現していると知り、(周囲の人たちにとっては大変なプロセスではあるけれど)良い言葉だなと思った

 

普段、一度観た映画を観直す時は、十年以上経ってからのことが多いのだけれど、本作は「内容を覚えているウチに観直したい」と、そして「一回目の後で、すぐにレビューは書けないな」と思った

 

 

明日は、サクマ式ドロップスが小道具に使われた映画をご紹介

 

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