
引用元:amazon.co.jp
1990年のアメリカ映画
ハル・ハートリー監督作品
素行不良で高校を退学になったマリア(エイドリアン・シェリー)は、家で退学になったこと、そして妊娠したことを両親に告げる
それに怒った(そりゃそうだ)父親に対してマリアが平手打ちをして家を飛び出した直後に、父親が心臓発作で倒れそのまま帰らぬ人となってしまう
母親から家を追い出され、フットボールの有望選手の彼氏にもフラれたマリアは、寝泊まりする場所もなく近所を彷徨っていたところでマシュー(マーティン・ドノヴァン)と出会う
そのマシューは、優秀でしかも向上心がありながらも、協調性に(かなり)欠け、どんな仕事も長続きしない
そんな理由で経済的にも自立しておらず、独善的な父親から暴言を吐かれながらもやむなく一緒に暮らしていたが、ある日家事をしくじったところ屈辱的なまでに罵られ、家を飛び出したところでマリアと出会う
よく、あり得ないことが起きた時に「映画じゃあるまいし」というけれど、マリアの母親とマシューの父親は、まさしく映画じゃなければあり得ないレベルのダメさ
観るに堪えないシーンが続き、さすがに気が滅入りそうになるけれど、自然と二人の幸せを願いながら観ていた
基本的に子供が親を改心させられる可能性は低く、ふたりはそれに耐えながら状況改善のチャンスをうかがうところ、問題児だったマリアが必死で生きる糧を探そうと成長していくのに対して、いつまでも現実社会との「折り合い」が付けられないマシューにイライラしてしまう
明日は、多くの後続作を生んだパイオニア的作品を紹介します