無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1172. 次は何に生まれましょうか

引用元:amazon.co.jp

 

シングルマザーの聡美(根谷涼香)は、娘の望結とふたりで実家の近くのアパートに暮らしている

 

仕事中は娘を両親に預けられるので助かってはいるものの、厳しい母親からは「あなたの躾が悪いから」と叱られる毎日

 

最近、学校の担任から「望結ちゃんがよく居眠りするんです、宿題もやってこないし」と苦情を受けたり、公園で遊ばせていると「望結ちゃんだけ仲間に入ろうとしない」と言われることもあり、それが逐一母親の知るところとなり聡美はイライラを募らせていた

 

 

シングルマザーの苦悩という「よくあるテーマ」ながら、特別な個性を持った作品

 

「娘の発育が少し気がかり」というところから一気に不安が拡がる、会社の同僚が自宅に様子を見に来てくれたシーンの緊張感とリアリティに、つい引き込まれてしまう

 

 

 

わずか25分の作品ながら、聡美が幼い頃にどう育てられたのかとか、両親の夫婦としてのバランスや、聡美に対する教育方針、また聡美の破綻した結婚生活や、実際の仕事ぶりなど、25分の中では描かれていないシーンを想起させる(これほど多くを想起させる作品もなかなか無いと思う)

 

タイトルのニュアンスも理解できていないけれど、こうした少しゾッとするタッチの表現もストーリーの中に垣間見られるような、見られないような

 

多くのひとに観てもらいたい作品

 

 

明日は、フレンチアルプスにある学園都市が舞台の映画をご紹介

 

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