無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1163. 獲物の分け前

引用元:yahoo.co.jp

 

パリ郊外の大きな屋敷に住むルネ(ジェーン・フォンダ)は、若くて美しい社長夫人

 

夫のアレキサンドル(ミシェル・ピッコリ)は彼女よりも年齢が20も上で、再婚だったが、窮屈な実家から逃げ出したかったルネは、愛の無い結婚をしてしまう

 

アレキサンドルにとっては(愛が無くても)、ルネはトロフィー・ワイフであり、また裕福なルネの資金を事業に回せるという大きな利点もあった

 

この二人と一緒に暮らしている先妻の息子マキシム(ピーター・マクナリー)は、普通に学校に通いながら、中国人の教師から中国語を習っている

 

ルネは、マキシムの面倒を見たり、悩みを打ち明けているウチに、彼に対して特別な感情を抱くようになる

 

 

 

途中までは、じゃれ合うルネとマキシムの悪ノリについて行けず「最後まで観られないかも」と不安を感じていたけれど、終盤の展開でグッと盛り返してしまう作品

 

邦題の意図するところは不明ながら、英題の「The Game is Over」は分かりやすくて内容に合ったタイトルだと思う

 

 

若い頃にパリで過ごしたこともあるジェーン・フォンダは、本作で見事なフランス語を披露している

 

前年に、本作の監督であるフランス人のロジェ・ヴァディムと結婚している

 

その後、離婚したジェーン・フォンダは、政治活動家と再婚し(ベトナム反戦運動に傾倒する

 

1990年に離婚し、翌年にはCNNの創業者であり、当時アトランタ・ブレーブスのオーナーでもあったテッド・ターナーと結婚する

 

1996年のアトランタでオリンピックが一気に商業化したり、そのメイン・スタジアムが後に「ターナー・フィールド」としてブレーブスの本拠地となりチームも黄金期を迎えたり、何かと注目を集めた

 

しかし11年後に離婚し、莫大な慰謝料が彼女に支払われたという

 

勿論、愛のある結婚生活だったのだろうけれど、本作のエンディングとは(鏡に映したように)真逆な結果

 

映画「黄昏」では彼女の父親との確執について触れたけれど、結婚生活でも苦労が窺えるのは何とも忍びない

 

 

明日は、あのヒーローを描いた作品をご紹介

 

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