無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1145. 川の底からこんにちは

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引用元:Yahoo.co.jp

 

2010年の日本映画

 

名作でも大作でもないけれど、満足度の高い「友達にすすめたくなる」作品

 

 

 

佐和子(満島ひかり)は、田舎から上京して5年

 

平日は同じ様にヤル気の無いふたりの先輩OLと雑談してばかり、彼氏にも捨てられてばかりで、今つき合っているのは社内にいる覇気のないバツイチの新井課長(遠藤雅)

 

現状への不満はあるけれど、自分に誇れるものもないし「まあ、しょうがない」と諦めてばかりの毎日

 

そんな佐和子は、とある事情で田舎にはずっと帰省していない

 

地元でしじみ工場の社長をしている父親からは「早く帰って工場を継いでくれ」としきりに言われているが、とある事情から佐和子は5年間一度も帰省していない

 

ところが父が倒れたことに加えて、会社をクビになり田舎でのんびりしたい新井の強い希望もあって、新井の連れ子加代子と三人で地元に帰ることにする

 

 

 

 

満島ひかりの演技は、役に求められている以上に、どこかしら「擦れた」感じがあって苦手だった

 

本作もその極みのような演技で「まあ、しょうがない」というスタンスは嫌いじゃないのに、彼女が言うと救いがない気がして、いたたまれない気持ちで鑑賞

 

やたらと缶の発泡酒を飲むシーンがあるのだけれど、これがことごとくマズそうで、そういう演出なのか(?)と思ってしまうくらい

 

面白いことに、これだけ苦手な女優の苦手な演技をまとめて観ると、観終わった時には克服できたような感覚があって(それこそが個性であり、ウリなのだろうし)次回からは寛容さをもって観られるような気がする 

 

 

 

ちなみに日本で消費されるしじみは、2001年以降海外産が過半数になっているけれど、国内の生産地としては島根(43%)、青森(29%)、そして茨城(12%)が占めている

 

本作は茨城県涸沼(ひぬま)で撮影されている

 

自然に囲まれた素晴らしい環境ながら、本作鑑賞後はいろいろな印象が重なってしまい、純粋に「住んでみたいなあ」とは思えないけれど、是非訪れてみたい

 

 

明日は、1974年のATG作品をご紹介