引用元:Yahoo.co.jp
2010年の日本映画
名作でも大作でもないけれど、満足度の高い「友達にすすめたくなる」作品
佐和子(満島ひかり)は、田舎から上京して5年
平日は同じ様にヤル気の無いふたりの先輩OLと雑談してばかり、彼氏にも捨てられてばかりで、今つき合っているのは社内にいる覇気のないバツイチの新井課長(遠藤雅)
現状への不満はあるけれど、自分に誇れるものもないし「まあ、しょうがない」と諦めてばかりの毎日
そんな佐和子は、とある事情で田舎にはずっと帰省していない
地元でしじみ工場の社長をしている父親からは「早く帰って工場を継いでくれ」としきりに言われているが、とある事情から佐和子は5年間一度も帰省していない
ところが父が倒れたことに加えて、会社をクビになり田舎でのんびりしたい新井の強い希望もあって、新井の連れ子加代子と三人で地元に帰ることにする
満島ひかりの演技は、役に求められている以上に、どこかしら「擦れた」感じがあって苦手だった
本作もその極みのような演技で「まあ、しょうがない」というスタンスは嫌いじゃないのに、彼女が言うと救いがない気がして、いたたまれない気持ちで鑑賞
やたらと缶の発泡酒を飲むシーンがあるのだけれど、これがことごとくマズそうで、そういう演出なのか(?)と思ってしまうくらい
面白いことに、これだけ苦手な女優の苦手な演技をまとめて観ると、観終わった時には克服できたような感覚があって(それこそが個性であり、ウリなのだろうし)次回からは寛容さをもって観られるような気がする
ちなみに日本で消費されるしじみは、2001年以降海外産が過半数になっているけれど、国内の生産地としては島根(43%)、青森(29%)、そして茨城(12%)が占めている
自然に囲まれた素晴らしい環境ながら、本作鑑賞後はいろいろな印象が重なってしまい、純粋に「住んでみたいなあ」とは思えないけれど、是非訪れてみたい
明日は、1974年のATG作品をご紹介