無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1126. ある殺人者の告白

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引用元:amazon.co.jp

 

2014年のアメリカ映画

 

 

 

母親を殺害した息子が自宅でビデオ撮影という形の独白を続けていくワンマンそしてワンシチュエーション映画

 

81分という長さ(短さ)ながらこの設定で飽きさせない不思議な魅力のある作品

 

 

ピーター・スノーデン(デビット・オイェロウォ)生活費を収めながら実家に母親とふたりで暮らしていた

 

ところがその自宅に友人のエドワードを招待しようとしたのを邪魔され、キレてしまうと抑えが効かないピーターは母親を殺害してしまう

 

彼は出頭するでもなく、車で逃走するでもなく、そのまま自宅に住み続ける

 

毎日調理し、母親への電話にはその都度嘘をついてやり過ごし、そして自分の感情を細かくビデオに収めながら

 

母親を殺害したことで解放され自由になったピーターは、再びエドワードを夕食に招待し、その為に部屋の模様替えを始める

 

 

ピーターの独白によって(一度も映らない)母親や友人たちがリアルに想像されていく

 

 

成長過程でしっかり(愛されるとまでは言わないけれど)しっかり存在を認められること、そして成長した段階で(一時的にでも)親から離れることは大事なんだろうなあと思った(後者は必要としない人もいるだろうけれど)

 

 

明日は、珍しくゴダール作品を紹介します