無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1124. ローサ・チュンベ 奇跡の一日

引用元:video.unext.jp

 

リマに住む警察官のローサ・チュンベ

 

彼女の18歳になる娘は、まだ赤ん坊の子供がいるにもかかわらず、母親になった本人がまだ遊びたい盛り

 

ローサもつい、小言を言って口論になったり、時には喧嘩になることも

 

かく言うローサも、勤務態度は最悪で、机の上で居眠りしたり、勤務街ではギャンブルやアルコールをやめられない

 

そんなある日、娘が本当に家を出て行ったらしく帰ってこない

 

呆れたローサは仕方なく面倒を見始めるが、そうするとギャンブルにいく時間も、酒を飲んで酔っ払うわけにもいかなくなった

 

 

映画に登場するのはスーパーエリートか落伍者、或いはまったく普通の人が多いけれど、ローサのように「普通の人」と「落伍者」の間(かなり落伍者寄り)が、如何に日々を過ごしているのかよく伝わってくる

 

警察官でありながら、上から言われたことを最低限こなすことしか考えておらず、市民のことを考えているわけでも、何か目標があるわけでもない

 

夕方まで会社にいる、あるいはパトロールするというだけの毎日で、その後はギャンブルするか、酒を飲むか、或いはその両方か

 

さすがにこれでは毎日楽しくなさそうだし、娘にも良い影響は無いだろう

 

ローサがラム酒を飲んだり、屋台で食事をしたりするシーンでも(すごく美味しそうなのに)味わっている風には映らない

 

72分と短い作品ではありながら、後半の大胆な展開といい、なかなか個性があって面白いストーリーだった

 

 

明日は、イタリア人母の哀しい話をご紹介

 

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