いわゆるミニシアターではないけれど、個性的な映画館という意味では、いつか行きたいと思っていた「キネカ大森」
関心のある台湾の白色テロに関する作品を上映中ということで、生まれて初めて大森へ
品川からそれほど離れていないとはいえ、グッと庶民的な街並みが安心させてくれる
映画館もスーパー西友の5階にあった
舞台は1953年の台湾
政府による弾圧が続き、ありとあらゆる理由で「共産主義者」と認識された国民は、思想改造・教育・更生のために、(家族でさえ面会することの叶わない)離島に収監されていた
そこでは重労働の他に、反共産主義的な活動や誓約も課され、拒否すれば更なる重労働や食物さえ奪われてしまう
その中の一人、高校生のユー・シェンホイ(ユー・ペイチュン)は、まだ政治的な思想もなく、周囲の大人たちが、看守の目を盗んで情報交換したり、上官からの指示に反発する様子に驚くばかり
強い信念を持つ看護師のイェン(シュー・リーウェン)からは、聖書を元に英語を学び、妹を守るために自ら囚人となったダンサーのチェン・ピン(リエン・ユーハン)からも可愛がられる
そんなある日、上官からの指示に背いたイェンに対して「特別面会」があり、彼女は意を決して皆の元を離れる
以前「好男好女」を観て、少し調べてはいたけれど、台湾の白色テロや蒋介石について、もっと学びたくなる
大半の起訴は50年代とはいえ、戒厳令が解除されたのは1987年
全然昔の話ではない
明日は、お手伝いさんについての映画を紹介します