無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1096. 流麻溝十五号

 

いわゆるミニシアターではないけれど、個性的な映画館という意味では、いつか行きたいと思っていた「キネカ大森」

 

関心のある台湾の白色テロに関する作品を上映中ということで、生まれて初めて大森へ

 

品川からそれほど離れていないとはいえ、グッと庶民的な街並みが安心させてくれる

 

映画館もスーパー西友の5階にあった

 

 

 

舞台は1953年の台湾

 

政府による弾圧が続き、ありとあらゆる理由で「共産主義者」と認識された国民は、思想改造・教育・更生のために、(家族でさえ面会することの叶わない)離島に収監されていた

 

そこでは重労働の他に、反共産主義的な活動や誓約も課され、拒否すれば更なる重労働や食物さえ奪われてしまう

 

その中の一人、高校生のユー・シェンホイ(ユー・ペイチュン)は、まだ政治的な思想もなく、周囲の大人たちが、看守の目を盗んで情報交換したり、上官からの指示に反発する様子に驚くばかり

 

強い信念を持つ看護師のイェン(シュー・リーウェン)からは、聖書を元に英語を学び、妹を守るために自ら囚人となったダンサーのチェン・ピン(リエン・ユーハン)からも可愛がられる

 

そんなある日、上官からの指示に背いたイェンに対して「特別面会」があり、彼女は意を決して皆の元を離れる

 

 

 

以前「好男好女」を観て、少し調べてはいたけれど、台湾の白色テロ蒋介石について、もっと学びたくなる

 

大半の起訴は50年代とはいえ、戒厳令が解除されたのは1987年

 

全然昔の話ではない

 

 

 

明日は、お手伝いさんについての映画を紹介します

 

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