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2018年のデンマーク映画
カメラはずっと緊急通報指令室の中
映るのもアスガー(ヤコブ・セーダーグレン)と彼の同僚が少しだけ、という密室モノ
ある事件を起こしてから警官の職を失ってしまったアスガーは、緊急指令室のオペレーターとして働いていた
救急車やパトカーの手配などをリモートで行う業務を数人の同僚とシフト制で行っている
ある日、今まさに誘拐されていると思われる女性からの一本の電話を受ける
取り乱している女性からは十分な情報も得られない中、パトカーを現地に向かわせる手配をしながら引き続き方法を引き出して解決の糸口を探っていく
88分と短めの作品ながら、この設定で最後まで飽きさせることなく展開していく
グスタフ・モーラー監督によると、本作の撮影にあたっては「タクシー・ドライバー」と「狼たちの午後」を参考にしたという
直接的な類似点はないものの描かれる緊張感などには共通するものがあり、監督の中で十分に消化・吸収されてからアウトプットされたものだろう
SOSコールの現場ということで常にテンパった状況での会話
精神的な余裕もなく、つい乱暴な受け答えになってしまうのも理解できるけれど、それを落ち着いて誘導するのがアスガーの仕事というのに、彼自身が余りにも短気
しかも持ち場のルールを越えた行動をし、仲間にもそれを求めてしまう
実際の緊急通報指令室では論外な行動なのだろうけれど、これくらいのルール違反をしなければワンシチュエーションで88分は持たないということなのか
明日は、ピノチェト政権下のチリが舞台の作品を紹介します