引用元:transformer.co.jp
2016年のアメリカ
製油所の煙突が建ち並ぶ、テキサス州のくたびれた町が舞台
オバマが2期務めた後の大統領選挙では、トランプとヒラリーの一騎打ちとなり、今の時点ではヒラリー優勢と言われていた頃
かつてポルノ映画の人気男優だったマイキー(サイモン・レックス)は、落ちぶれてしまい、一文無しの状態で、LAから地元テキサスに戻ってくる
まだ籍は残したままの(長年別居していた)妻のレクシー(ブリー・エルロッド)と、義母のリルが住んでいるオンボロの家を訪ね、「2、3日泊めて欲しい」と頼み込むも、レクシーの対応は冷たく、半ば強引に居候を始める
レクシーからは「仕事を見つけて、家にお金を入れること」を条件に居候を始めたものの、これまで17年間もポルノ俳優をしていたマイキーを雇ってくれるところも無く、結局はかつてのコネを頼りにマリファナの密売で日銭を稼ぐことに
ある日、マイキーは、レクシーと義母の三人で出かけた近所のドーナッツ屋で、アルバイトしている高校生のストロベリーというニックネームの女の子に一目惚れしてしまう
「フロリダ・プロジェクト」や「タンジェリン」等でお気に入りの、ショーン・ベイカー監督
これで更に好きになってしまった
ちなみに、ストロベリーを演じたスザンナ・サン(本作でデビュー)は、監督自らが映画館のロビーでスカウトしたという
とにかく、最初から最後まで、マイキーのクズっぷりを描いた作品
中でも、友人が自分の過失を庇ってくれたお陰で、難を逃れられそうだと判明した際に、(友人の窮地にも関わらず)ガッツポーズを繰り返す姿には、唯々呆れてしまう
それだけの映画なのに、劇場で観られて大満足
実はこの映画、「プーチンより愛を込めて」と、どちらを観るか迷った末に選んだ作品(笑)
おバカな映画で楽しみたい方は、GW中に是非ご覧ください
明日は、賛否両論の重苦しい名作をご紹介