無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

607. マイ・ブラザー

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引用元:Yahoo.co.jp

 

2009年のアメリカ映画

 

 

米軍に従事するサム(トビー・マグワイア)に、アフガニスタン出征が命じられる

 

美しい妻グレース(ナタリー・ポートマン)と、可愛いふたりの娘に囲まれての幸せな暮らしも残り僅か

 

そんなタイミングで、サムの弟で銀行強盗の罪で収監されていた気性の荒いトミー(ジェイク・ジレンホール)が出所して来る

 

正義感が強く、一家の父親として立派に過ごしている兄に比べ、働きもせず悪さばかりしている弟に対して、父親ハンク(サム・シェパード)も厳しく接し、出所直後は険悪なムードが漂う

 

ところがサムの出征後、こどもの面倒を見ているウチにトミーの悪い面はすっかり影を潜め、懐く子供たちにとっても、そしてサムが戦死したという知らせを受け淋しさに耐えているグレースにとっても、無くてはならない存在になっていく

 

そんなある日、グレースの元に軍からの電話が入る

 

 

 

 

ちょっと駆け足にも感じられるエンディングは、好みの別れるところ

 

それだけに夫の経験したことを、本当にグレースが理解できたのか疑問ではあるけれど、そうした「根っこの部分で分かり合えない感」もナタリー・ポートマンをキャストした成功要因

 

単純にジム・シェリダン監督の好みの容姿なのかもしれない(次作「ドリームハウス」ではナオミ・ワッツ、さらに次の「ローズの秘密の頁」ではルーニー・マーラを起用している)けれど、この三作の中でもキャスティングの成功度合いは最も高く感じる

 

こういう例があると、俳優の演技力は、一作品では評価し辛いものだということがわかる

 

 

 

明日は、深川栄洋の自主映画プロジェクト第二弾をご紹介