無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

514. 柳川

 

今年最後の劇場鑑賞は、横浜シネマリンにて「柳川」

 

チャン・リュル監督による、2021年の中国映画(撮影はコロナ直前の2020年1月)

 

北京に暮らしているドン(チャン・ルーイー)は、自身の癌が進行していることを知り、ずっと疎遠だった兄のチュン(シン・バイチン)に声を掛け、一緒に酒を飲む

 

外交的で調子の良い兄に比べ、内向的な弟は、久しぶりに誘っておいて、なかなか本題に入らない

 

チュンに急かされてようやく

 

「兄さんと一緒に日本の柳川に旅行に行きたい」

 

と言うドン

 

あまりに唐突な申し出に、そして縁もゆかりもない柳川と言う場所に、チュンが戸惑っていると

 

「やながわという地名は柳に川と書くんだ、それらを別々に読むとどうなる?」

 

と尋ね、20年前にチュンの恋人だった女性の名前・リウチュアンと、同じ読み方になること、そして突然姿を消した彼女が今、柳川に住んでいることをチュンに告げる

 

 

 

 

12月30日が初日ということで、池松壮亮さんのトークショーが(上映前に)あった

 

彼の役どころは、チュンとドンが泊まる民泊の主人でもあり、ロンドン留学時代に、リウチュアンと知り合い、彼女が柳川に移住したきっかけにもなった人物

 

映像の中と変わらない穏やかな雰囲気にますます好印象、これからも応援していきたい

 

 

まだレビューできていない作品がひとつ残っているけれど、その作品は、あまりに後味が悪くて消化するのにもう少しかかりそうだから、「柳川」で今年の劇場鑑賞を締めくくることができて良かった

 

みなさま、良いお年をお迎えください

 

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