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初めて観るエミール・クストリッツア監督作品
終らない隣国との戦争で演奏家としての仕事がなくなり、今はミルクを配って生計を立てているコスタ(エミール・クストリッツア)
彼は肩にハヤブサを乗せ、自らはロバに乗って兵士たちのいる前線までミルクを届けていた
彼の雇い主の美しい娘ミレナ(スロボダ・ミチャロヴィッチ)は、そんなコスタに思いを寄せていた
そしてもう一人の美しい女性(モニカ・ベルッチ)が、戦争に出ている兄(ミキ・マノイロビッチ)の花嫁としてローマからやってくる
隣国との間に休戦協定が結ばれ、平和が訪れた村で人々は酒を飲み、楽しいひと時を過ごしていた
ミレナの兄も帰ってきて結婚式の準備が進められる中で、ミレナは自分とコスタの結婚式も同じ日に行うと言い出す
セルビア映画で隣国との戦争が云々、、と聞きてっきりシリアスな内容かと思ったら、ものの数分でふっとんだアドベンチャーもの(?)だと頭を切り替えた
ドローンを多用した壮大な風景と、ハヤブサや蛇、ヒツジや熊などの動物を巧く使った映像が素晴らしい
観ながら何度も「これ、どうやって撮ったんだろ?」と思った
監督自らコスタ役を演じ、モニカ・ベルッチ以外は母国の俳優ということで知らない俳優ばかりだったけれど、ミレナの兄役のミキ・マノイロビッチの顔に見覚えがあるなと後で調べたてみたところ、2008年のブルガリア映画(名作!)「さあ帰ろう、ペダルをこいで」のお爺ちゃんだった