無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

443. 秘密の森の、その向こう

 

渋谷Bunkamuraにて鑑賞

 

原題は「PETITE MAMAN/LITTLE MOM

 

 

亡くなった祖父の家を整理にやって来た、8歳のネリー(ジョセフィーヌ・サンス)とその両親

 

ところが、森の中にあるその家には、「幼い頃の思い出がいっぱい詰まっているから耐えられない」と母・マリオン(ニナ・ミュリス)は出て行ってしまう

 

他にすることの無いネリーは、昔母がよく遊んだという森の中に入っていき、マリオンという母と同じ名前の少女(ガブリエル・サンス)に出会い一緒に遊び始める

 

 

 

主演のサンス姉妹(双子)は、映画初出演

 

二人が一緒にクレープを作ったり、木々を集めて森の中に小さな家を作ったり、それぞれ複数の配役を決めて演技ごっこをしたり

 

調度品や、ふたりの服装や髪形などが、素朴でありながら小粋な感じで、いつまでも眺めるように観ていられる

 

双子の姉妹が登場する映画は他にも「ファミリー・ゲーム / 双子の天使」や「ロシュフォールの恋人たち」、「アンナとロッテ」などある(一人二役という作品はもっと多い?)けれど、雰囲気に浸れるのは本作だろう

 

一方で、ストーリーは(設定が特殊過ぎたのか)思いの外、膨らまなかった

 

大好きなセリーヌ・シアマ監督作品ということで、勝手に期待値を上げ過ぎたのが原因かもしれない

 

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