渋谷Bunkamuraにて鑑賞
原題は「PETITE MAMAN/LITTLE MOM」
亡くなった祖父の家を整理にやって来た、8歳のネリー(ジョセフィーヌ・サンス)とその両親
ところが、森の中にあるその家には、「幼い頃の思い出がいっぱい詰まっているから耐えられない」と母・マリオン(ニナ・ミュリス)は出て行ってしまう
他にすることの無いネリーは、昔母がよく遊んだという森の中に入っていき、マリオンという母と同じ名前の少女(ガブリエル・サンス)に出会い一緒に遊び始める
主演のサンス姉妹(双子)は、映画初出演
二人が一緒にクレープを作ったり、木々を集めて森の中に小さな家を作ったり、それぞれ複数の配役を決めて演技ごっこをしたり
調度品や、ふたりの服装や髪形などが、素朴でありながら小粋な感じで、いつまでも眺めるように観ていられる
双子の姉妹が登場する映画は他にも「ファミリー・ゲーム / 双子の天使」や「ロシュフォールの恋人たち」、「アンナとロッテ」などある(一人二役という作品はもっと多い?)けれど、雰囲気に浸れるのは本作だろう
一方で、ストーリーは(設定が特殊過ぎたのか)思いの外、膨らまなかった
大好きなセリーヌ・シアマ監督作品ということで、勝手に期待値を上げ過ぎたのが原因かもしれない