無人島シネマ

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415. 日本の黒い夏 [冤enzai罪]

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引用元:amazon.co.jp

 

1994年6月に起こった松本サリン事件をベースにした作品

 

 

長野県松本市の高校生、エミ(遠野凪子)とヒロ(斎藤亮太)は、学校の活動として「松本サリン事件」報道の検証ドキュメンタリーを作るためにテレビ局に取材を申し込んでいた

 

ところが第一通報者に対する過剰な報道に対しての批判を恐れてか、各局とも取材を拒否してくる

 

その中で唯一OKが出たのが地元のテレビ局「テレビ信州」だった

 

報道部長の笹野(中井貴一)、記者の浅川(北野有起哉)、花沢(細川直美)、野田(加藤隆之)が高校生ふたりの取材に応じ、本人たちの中でも未消化のままの事件当時の誤報に至った経緯が語られていく

 

 

今から約30年前

 

高校生が取材に訪れているテレビ局の会議室で煙草を吸う男性社員、体調の悪い容疑者を2時間限定の約束で任意の取り調べを7時間行い自白を強要する長野県警、そして容疑者の自宅に非難の電話をかける市民

 

「今の日本では考えられない」と言えるかは疑問ではあるけれど、こうして観ると時代を感じさせる

 

 

高校生の課外活動によって、大人社会の問題にメスが入ることになるのが面白い

 

確かに年配の上司からブラックな要求をされると断りにくいけれど、子供たちから「それってどうなんですか?」と聞かれると目が覚めるし、恥ずかしい姿は見せられないという意識が強くはたらく

 

課外活動がそれを目的に行われているわけではないだろうけれど(笑)

 

 

本作の予告映像が見当たらないので河野さんの講演を

 

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