引用元:amazon.co.jp
2018年のアメリカ映画
原題は「I Think We're Alone Now」
ある日人類が死滅し、奇跡的に生き残ったデル(ピーター・ディンフレイジ)は、どの家にも生存者が見当たらないことから自分が唯一の生存者だと確信する
彼は図書館の跡地で生活し、空き家を一軒一軒回って死体を埋葬し、簡単に掃除した後にフレームに飾られた家族写真などを回収していた
それは、彼が「これからの秩序の保ち方」として日課しにている行動だった
それ以前の世界でずっと孤独だったデルにしてみれば、物理的な孤独はむしろ(群衆の中で孤独を感じることもない)快適な世界であり、この状況を守っていく意味でも、清掃作業は意味のある作業
また家にある電気機器から乾電池を抜くこと(これは電気も止まっている世界で彼が生活していくために)も忘れずに行っていた
そんなデルが清掃作業をしていると、縁石に乗り上げた自動車の中に生きている女性の姿を発見する
その女性はグレース(エル・ファニング)と名乗り、図書館で暮らそうとする
デルは、落ち着いた今の生活が脅かされるのを感じて最初はグレースを遠ざけるも、(積極的に日課を手伝おうとするグレースに)二人だと何かと便利なこともあるとして彼女を受け入れることにする
ピーター・ディンフレイジと言えば、最近では「スリー・ビルボード」(フランシス・マクドーマンド演じる主人公を密かに好いている男性役)などにも出演していた小人症の俳優
いつもは味のある脇役を演じているけれど、本作では主役の彼を軸にストーリーが展開していく
エル・ファニングは「SOMEWHERE」以来久しぶりに観たけれど、その後に訪れる恐ろしい状況での表情など、なかなか味のある演技をする俳優だと思う
シャルロット・ゲンズブールがびっくりするくらい地味な役で出演している(台詞も少なくて見落とすところだった)
もし同じ様に、ひとり或いはふたりで生き残ったら?
リカーショップから毎日好きなワインを選べるのは至福だろうけれど、食品は缶詰めなどを駆使してもなかなか厳しいだろう
本作ではデルがボートに乗って釣りをしたり、野菜を育てたりしていた
釣りも好きだし、今でも野菜をわずかながら作っているから、スーパーの小麦粉を使い切るまでは何とか暮らせそうだけれど、それ以上となると多少のアイディアと努力では厳しそうだ