引用元:amazon.co.jp
2014年のロシア映画
まったく台詞の無い作品
極端に台詞を制限したり、本作のようにまったく音声が無い映画になると、自然に「五感を使って体感しろ」と言われているような気になってしまう
本作は映像の美しさが素晴らしく(また衝撃のラストシーンもあって)、できれば劇場で観たかったなあ、と思いながらすんなりと世界に入り込むことができた
父親と少女は、草原に建つ一軒の家にふたりで暮らしている
父親が仕事に出ると、少女は掃除をしたりスクラップブックを眺めたりして静かに過ごしていた
父親以外の人とのやりとりが無い中で、時々幼馴染の少年と、ロシア人の少年がやってくる
本作はカザフ共和国(現在のカザフスタン)の核実験場で起こったことをベースにしている
北東部セメイの草原地帯にあるセミパラチンスク核実験場(1949年から1989年の間に456回もの核実験が行われた)は、1947年に当時ソ連の原爆開発の最高責任者によって、無人だという理由で選ばれた
その最高責任者こそが悪名高い(「スターリンの葬送狂騒曲 」にも登場する)ラヴレンチー・ベリヤ