無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

363. 私の、息子

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引用元:amazon.co.jp

 

2013年のルーマニア映画

 

ルーマニアの映画を観る機会はなかなか無いから心して、、

 

と思ったら、比較的最近「エリザのために」を観たところだった

 

 

 原題は「Poziia Copilului」

 

ルーマニア語で、Poziiaは位置(position ?)、Copiluluiは子供

 

邦題の「私の、息子」は、いいネーミングだと思う「、」を入れることで情念のようなものを感じる

 

 

 

首都ブカレストで建築家として成功したコルネリアは、文句のない生活を送りながらも、息子のバルブがいつまでも独り立ちできないことが心配で仕方がない

 

経済的にもずっとサポートしているのにいつも悪態ばかりついて、誕生パーティーに顔も出さず、恋人のカルメンと遊んでばかりいる

 

そんなある日、そんな心配が吹っ飛ぶような出来事が起こる

 

バルブの運転する車が子供をはねて殺してしまったという知らせが入る

 

警察に駆け付けたコルネリアは、あらゆる手段を使ってバルブに不利な状況を回避しようとする

 

 

 

カルメンと一緒に被害者宅に行き、最後に先方の母親とふたりきりになってから語りだすコルネリアの言葉にこの人(母)のすべてが表れている気がする

 

この圧巻の最後10分、、、言葉にはできない強烈な印象が残った

 

 

 

 

 

冒頭で「エリザのために」に続いてのルーマニア作品と書いたけれど、二作とも強烈な濃さ、人間臭さ!

 

これからはルーマニア映画を見つけたら無条件で観なければ