引用元:Yahoo!映画
2014年のロシア映画
バレンツ海に面した小さな町(バレンツ海は ↓ でマークしたところ)
自動車修理工場を営むコーリャは、妻のリリア、息子のロマと三人で暮らしている
市長のヴァディムはコーリャの家の周辺を開発する計画を持っていて、強引に買収を仕掛けてくる
代々この土地で暮らしてきた彼にとってはお金で済む問題ではなく、友人の弁護士ディーマをモスクワから呼び寄せ徹底抗戦を試みる
ディーマは市長の弱みに付け込み一件落着かと思いきや、市長は権力とコネクションを最大限使ってコーリャたちをねじ伏せにくる
アメリカで実際にあった土地買収に絡む問題に着想を得たらしく、確かに(程度の差こそあれ)どの国でもありそうなストーリー
しかし、↓ の予告にもあるけれど「代々暮らしてきた家でこれからも暮らしたい」という善良なイチ市民のまっとうな願いは、権力を振りかざす市長の前においては広大な自然(海岸は常にどんより曇っているので、美しいというよりも荘厳な、という表現の方が適切かもしれない)を前にした人間のように無力
という様が描かれている辺りが、如何にもロシア映画らしい
ロシアといえば、コーリャが友人たちと郊外に出て、射撃に興じるシーンも印象的
警官の男が標的に使おうと、歴代の大統領の大きな写真を持ち出すシーンには一瞬ヒヤリとさせられる
今のロシアでは全く問題ないのだろうか? (ないわけないか)