無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

313. カンパニー・メン

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引用元:Yahoo!映画

 

2010年のアメリカ映画

 

2008年のリーマン・ショックを引き金にして起こった大量解雇をテーマにした作品

 

同じくアメリカ企業での大量解雇を扱った「マイレージ・マイライフ」の方がソフトでコミカルだったせいかヒットしたのだろうけれど、本作の方がリアルだし、ベン・アフレックや、ケビン・コスナー、トミ・リー・ジョーンズらの好演で映画作品としても観応えのある仕上がりになっている

 

 

ボストンの大手企業GTX社に勤めているボビー(ベン・アフレック)は、多くの同僚と共に、突然解雇を言い渡される

 

一流企業の販売部長としてキャリアを築いてきた自分には、すぐに再就職先が見つかると楽観的に構えていたボビーは身内からのサポートも無下に断ってしまう

 

しかし2か月が経ち、3か月が経つにつれて、生活も困窮してくるにつれ、家や車を手放す検討を始める現実的な妻のマギー(ローズマリー・デウィット)に対していつまでも生活レベルを下げることに抵抗するボビー

 

ついには解雇手当も底をつき、家も車も手放し、子供にまで心配されてやっと目が覚めたボビーは、失礼な対応をしてしまった義理の兄に大工の手伝いとして働かせてほしいとお願いし慣れない力仕事を始める

 

 

 

 

仕事に情熱と時間を可能な限り捧げれば、身に余るやりがいと生活レベルが保証されると信じてきた人たち(カンパニー・メン)を冷ややかに描く作品は多いけれど、本作では心情を吐露する長い台詞などではなく、短い会話や行動、または表情で客観的に描いているところが面白い

 

成長企業で出世し、高いポジションに就いている人がリストラされると、狼狽えたり、現実を直視できなかったりするけれど、それは自然な反応であって特別に愚かな者として描くべきものではない

 

企業とはある意味そういうもので、成長している時には「どこが相応しいゴールか?」などとは考えず行けるところまで(片目、或いは両目をつぶって)行こうとするものだから、個人にもそれに同調する姿勢が強要される

 

そうした状況で、ある日突然(電源コードを引っこ抜かれたように)解雇され、すぐに再出発を!と言われても(愛着やプライドなどが邪魔をして)スグ順応できないのはむしろ自然

 

一般的な評価(それ以前の認知度)が低いのが残念

 

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