無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

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引用元:amazon.co.jp

 

1974年のアメリカ映画

 

舞台は1920年代のシカゴ

 

 

 

前々回「あまり知られていない街」としてノースダコタ州のファーゴに触れた

 

もし「ファーゴ」が公開されていなかったら、今でも知らない街だっただろう

 

しかし偶然とはいえ、本作に登場する死刑囚の口から再びこの街の名前を聞くことになるとは思いもしなかった 

 

死刑執行の前日、医師による精神鑑定の問答の中で、自分の故郷がノースダコタのファーゴだと告げるシーンがある

 

ウィーンの出身でシカゴで働いているという設定の医師も

 

ノースダコタ州にファーゴという街があるんだな、、、知らんけど」

 

という感じで聞いていたのだろう

 

 

 

新聞記者のヒルディ(ジャック・レモン)は、やり甲斐のある仕事に誇りをもってはいたけれど長時間労働でまともに睡眠や食事もとれず、記者仲間と四六時中過ごす生活に嫌気がさし、恋人のペギー(スーザン・サランドン)と結婚してフィラデルフィアに引っ越すことに決める

 

上司である編集長のバーンズ(ウォルター・マッソー)は、一番デキの良いヒルディを失うのが嫌で、ありとあらゆる手を使って退職の邪魔をする

 

ところがヒルディの意志は固く、バーンズの抵抗もこれまでかと思われたその時、「(死刑執行を翌日に控えた)死刑囚が脱走した」というニュースが入る

 

 

 

ビリー・ワイルダー監督の晩年作品ということもあって、違和感ないレベルの映像で楽しめる

 

長い間、ジャック・レモン出演作品の中で本作だけは観る機会がなかったけれど、やっと観ることができた

 

映像は近代的になっても中身は安心のビリー・ワイルダー品質

 

 

新聞記者たちの職場であるプレス・ルームで話が展開するため、他のワイルダー作品と違って印象的なミューズが登場しないのは残念だけれど、いつも通りテンポも良く、また随所に話の流れや相手の心情を優先する小さな「粋」が感じられる

 

昔から日本でも評価が高い理由のひとつには、この「粋」が日本人にアピールしているのではないだろうか 

 

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