無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

283. スワロウテイル

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引用元:Yahoo!映画

 

1996年の作品

 

 

 世界で一番魅力的だった「円」

 

それを求めて海外からやってきた不法移民たち(円盗)が円都に住んでいた

 

 

そんな円都に住む少女(伊藤歩)は、唯一の肉親である母を亡くし娼婦でシンガーのグリコ(CHARA)に引き取られる

 

胸元に蝶のタトゥーを(死んでも身元がわかるように)入れているグリコは、少女の胸にマジックペンで芋虫の絵を描いて、彼女を「アゲハ」と名付ける

 

そんなある日、店でアゲハを襲おうとしたヤクザと揉めているうちに、誤って殺してしまう

 

バレないように死体を埋めようとしていた時、彼の体内から一万円札の磁気データが記録されたテープを見つけるという、思わぬ幸運に恵まれる

 

グリコたちは、磁気データをもとに偽札を印刷し、大金を得ようとするが

 

 

 

 

 

 

実に90年代の空気感が漂う作品

 

 

60年代に芽生えた(或いは最も盛り上がった)いろいろな現象は、日本では70年代末までに飽和し、80年代に入ると表面的なスタイルの刷新で盛り上がるけれど、中身は既に見たことがあって、、、という印象が個人的にはある

 

そして90年代はというと、やたらと勢いのあった80年代から「やや落ち着き」そして「やや充実した」という感じで強い特徴は感じられない

 

ところが本作を観ると、いろんな面で浮ついていた80年代からの揺り戻しなのか内省的に昇華していく過程のようにも感じられるし、60-70年代ほどのラディカルさは無いものの、新しいものへのチャレンジ精神(少なくとも以降の年代と比較すると)も感じられる

 

60-70-80年代のように簡単に説明できる時代ではなく、複合的な魅力を持った(そして細分化された)時代に入ったとも言えるかもしれない

 

本作の演技、台詞(英語による)、演出、どれをとっても発展途上なものを感じさせるけれど、それらを許容して余りある勢いに溢れている

 

 

個人的にも(年齢的なタイミングで)いろいろ経験して視野が広がった90年代

 

身の回りのことに必死で年代を意識することも少なかったけれど、もしかしたらこれからもっと再評価していくべき魅力的な10年だったような気がしてきた

 

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