引用元:Yahoo!映画
原題は「45 Years」
「さざなみ」という邦題は雰囲気はあるけれど、同名作品が複数ありそうで記憶に残り難い
そのまま 「45年」 でも良かったのでは?
土曜日に結婚45周年を祝うパーティーが予定されているジェフ(トム・コートネイ)とケイト(シャーロット・ランプリング)は、その準備に追われていた
その週の月曜日の朝、ジェフに一通の手紙が届く
それは、50年前に山岳事故で亡くなった昔の恋人の遺体が見つかったというもの
驚きのあまり、いろんな過去の記憶が蘇り反芻してばかりのジェフに対して、嫉妬心を抑えきれないケイト
幸福に過ごしてきた45年間が、土曜日までのたった5日間で揺らいでしまう
冒頭の田園風景の美しさに魅了されながら、「ここから二時間は美しい風景も楽しめそうだな」という期待は(老夫婦の不穏なやりとりの間もずっと)最後まで裏切られなかった
そして、夫婦の大きな感情の揺れ動きがありながらも、最後まで一定の落ち着いたトーンで物語は進んでいく
泣きわめいたりしない分、そして背景に美しい自然が常にある分、小さな心の揺れ動きが際立って伝わる
ケイト役のシャーロット・ランプリングが、不安な思いに押しつぶされそうになる妻を見事に演じている
数多くの作品に出演しているキャリアの長い女優(個人的には「エンゼル・ハート」の悪魔崇拝者が印象的)
2015年のイギリス映画
数十本観てやっと出会えるレベルの名作だと思う
ちなみに結婚45周年は「サファイア婚式」
何と15年目までは毎年名付けられている ↓
【1年目】紙婚式
【2年目】藁婚式(綿婚式)
【3年目】革婚式
【4年目】花婚式
【5年目】木婚式
【6年目】鉄婚式
【7年目】銅婚式
【8年目】ゴム婚式
【9年目】陶器婚式
【10年目】錫婚式(アルミ婚式)
【11年目】鋼鉄婚式
【12年目】絹婚式
【13年目】レース婚式
【14年目】象牙婚式
【15年目】水晶婚式
【20年目】磁器婚式(陶器婚式)
【25年目】銀婚式
【30年目】真珠婚式
【35年目】珊瑚婚式
【40年目】ルビー婚式
【45年目】サファイア婚式
【50年目】金婚式
【55年目】エメラルド婚
【60年目】ダイヤモンド婚
〇〇業界の戦略なのか、どんな理由でこんなことになっているんだろう?