無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

231. 点

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引用元:filmarks.com


愚行録」の石川慶監督によるショートムービー

 

2017年の作品

 

 

父親が亡くなってから地元の理髪店を継いでいるタカシ(山田孝之

 

夏の暑い日、いつもの様に開店の準備をしていると、高校時代につきあっていたともえ(中村ゆり)が店の前に立っていた

 

14年振りの再会

 

ともえは「明日、結婚式があるからうなじの毛を剃ってほしい」

 

と言い、タカシは彼女を店に入れる

 

 

 

30分にも満たない作品

 

台詞も少なく、登場人物もほぼ二人

 

余白がいろいろ語っているようで、観終わってから余韻に浸ることができる

 

 

式の前日にまるで用事を済ませるみたいに平然と、それでいて内心そんなはずがないことは明らかな、何と質(たち)の悪い訪問だろう

 

 

「来店したお客への対応」という通常の行為が意味するものと、「昔の彼女の首に触れる(しかも彼女の意志によって)」という行為が本質的に意味するもののギャップが激し過ぎる

 

何事も無かったかのように(かといってそんなワケはない空気を漂わせて)店を出て行くともえ

 

 

「これがイタリア映画なら、お会計の前に感情のダムが決壊するんだろうなあ」

 

と余計なことまで考えてしまう

 

 

 

エンドロール中に流れる yonige の曲も本作の雰囲気に合っている

 

また数年後(の真夏に)観たい作品 

 

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